千葉県警は2025年6月19日、患者から治療費返還を名目に現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で歯科医師の高橋仁一（たかはし じんいち）容疑者（58）を逮捕しました。
千葉市中央区にある「高橋デンタルオフィス」の院長で、十数人の患者から被害が申告され、被害総額はなんと1億円を超えるとされています。
この記事では、高橋仁一容疑者の経歴・歯科医院情報・詐欺の手口・ネット上の反応を徹底調査しました。
高橋仁一容疑者のプロフィール・経歴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 高橋仁一（たかはし じんいち） |
| 年齢 | 58歳（逮捕当時） |
| 職業 | 歯科医師（高橋デンタルオフィス院長） |
| 住所 | 茨城県古河市 |
| 勤務先 | 高橋デンタルオフィス（千葉市中央区） |
しかしその裏で、不正な手口で患者の現金を詐取していた疑いが持たれています。
事件の概要
県警の発表によると、高橋容疑者は2021年3月30日、患者の治療症例を講演会資料に使用することを理由に、以下のような説明を行ったとされています。
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「インプラントメーカーに治療費相当額を支払えば、後日メーカーから現金および治療費が返還される」
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「講演会の資料提供の謝礼として返還金が受け取れる」
この虚偽説明を信じ込ませ、千葉市の50代女性患者から現金200万円をだまし取った疑いです。
警察の調べでは、同様の手口で十数人の患者から総額1億円以上を詐取していた可能性があるとのことです。
自身が院長を務めていた歯科医院で患者の女性から「講演会の協力金」などと称して現金200万円をだまし取ったとして、千葉県警は19日、詐欺の疑いで、歯科医院「高橋デンタルオフィス」（千葉市中央区、閉業）の元院長、高橋仁一容疑者（58）＝茨城県古河市＝を逮捕した。県警捜査2課によると、黙秘している。高橋容疑者が患者に説明していた「講演会」は存在しなかった。県警には容疑者の患者からの相談が相次いでいて、その被害総額は1億円を超えているという。（大村慧）
もぬけの殻となった高橋デンタルオフィス＝昨年8月8日、千葉市中央区中央
同課によると、高橋容疑者は2013年ごろから、歯科医院の賃料を滞納し始めた。20年10月には滞納額が700万円を超えたため、賃貸借契約が解除された。同課は賃料などさまざまな負債が膨らみ、自転車操業状態になっていたとみている。 逮捕容疑は2021年3月30日ごろ、千葉県内の患者の50代女性に対し、「講演会の協力金」などと称して、治療費と同額をインプラントメーカーに支払えば後日、メーカーから返還されるなどとうそを言い、同月31日、女性から現金200万円をだまし取った疑い。 同課によると、容疑者は「講演会に症例として（治療の）資料を提供してほしい」「支払い済みの（200万円の）治療費と同額の現金を、インプラントメーカーに提供すれば後日、メーカーから支払い済みの治療費相当額と合わせ、返還が受けられる」などとうそを言ったという。実際には、講演会はなかった。 同課は手口などから、容疑者が治療費と同額をさらに現金で支払える患者を選定していたとみている。逮捕後の事情聴取に対し、容疑者は「弁護士と話をするまでは黙秘します」と供述している。
高橋デンタルオフィスの文字は残っているが、新たなテナント募集が始まっていた＝昨年8月8日、千葉市中央区中央
県警には、これまでに十数人の患者から被害の申告があり、相談も含めると被害総額は1億円を超えるという。インプラント治療や金銭貸借に関するトラブルも70件ほどある。 千葉日報の取材に応じた患者の1人は「治療は全然進めてくれないし、協力金は何度言っても返してくれなかった」と明かす。 容疑者は高橋デンタルオフィス閉業後、別の歯科医院で歯科医として働いていた。 帝国データバンクによると、高橋デンタルオフィスは昨年7月、約19億円の負債を抱え破産した。
Yahoo!ニュースより引用
犯行手口は？
高橋容疑者は、患者の信頼を逆手に取り、難解な制度や講演会の資料提供を持ち出し、複雑な説明で現金を預かる形にしていたと見られます。
「治療費が戻る」「インプラントメーカーから後日返金がある」といった説明が被害者の心理的な抵抗感を下げ、被害に至った可能性があります。
高橋デンタルオフィスとは？
高橋容疑者が院長を務めていた「高橋デンタルオフィス」は、千葉市中央区に所在する歯科医院です。
インプラントや審美歯科を標榜し、地域では一定の評価があったとみられます。
現在は事件発覚に伴い、医院の営業状況や今後の運営についても注目が集まっています。
ネット上の反応
ネット掲示板やSNSでは以下のような声が上がっています。
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「インプラントって高いのに、さらに詐欺に遭うなんてひどすぎる」
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「医者という立場を悪用するのは本当に許せない」
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「1億円詐取って…相当多くの患者が被害にあってるのでは？」
被害者の数や被害額の大きさから、今後さらなる波紋が広がることが予想されます。
まとめ
歯科医師という立場を悪用し、多額の詐欺を働いた疑いで逮捕された高橋仁一容疑者。
信頼関係を逆手に取る巧妙な犯行に、地域社会は大きな衝撃を受けています。
今後の捜査や裁判で、全容解明と被害回復に向けた動きが注目されます。