大阪市ミナミの繁華街・道頓堀で発生したビル火災で、消防司令の森貴志さん(55)が殉職しました。
勇敢な消火活動中に命を落とした森さんの経歴や生い立ち、そして彼を慕っていた人々の声についてまとめました。
この記事では、森貴志さんの人物像や消防士としての功績を振り返り、彼の記憶をたどります。

※謹んで、森貴志さんのご冥福をお祈り申し上げます。
道頓堀ビル火災の概要
大阪ミナミ火事。宗右衛門町(そうえもんちょう)は、火事で規制中。道頓堀、心斎橋商店街は歩けます。 pic.twitter.com/81JrgVuvbT
— HIRO (@HIRO63944689) August 18, 2025
大阪ミナミの繁華街・道頓堀で消防隊員2人が死亡した雑居ビル火災で、消火活動中にビル内にある天井部分が崩落していたことが、大阪市消防局への取材でわかった。2人はビル6階部分で発見されており、崩落により下の階から退避した後、取り残された可能性があるという。 大阪府警は19日、大阪市消防局とともに現場検証を始めた。府警は出火場所の特定を進め、2人の司法解剖をして死因や死亡までの詳しい経緯を調べている。
火災は18日、大阪市中央区宗右衛門町のビルで発生。5階建てビルの地下1階~地上3階と、7階建てビルの5~6階の計約100平方メートルが焼け、約9時間後に消し止められた。7階建てビルの5~6階で崩落があったとみられる。
消防隊員ら計7人が搬送され、いずれも消火活動中で浪速消防署勤務の消防司令の森貴志さん(55)=大阪府羽曳野市=と、消防士の長友光成さん(22)=同府吹田市=が死亡した。 市消防局などによると、亡くなった2人は別の隊員を含む計3人で7階建てビルの1階から進入。放水のために階段で上がったという。
19日に記者団の取材に応じた大阪市の横山英幸市長は、2人は5階で活動中、天井部分の崩落で避難経路がなくなり、6階に避難したが、そこで呼吸が難しくなった可能性がある、と説明した。2人はビルの6階部分で別の隊員に救出された。 ただ、当時の状況は詳しい調査を待つ必要があるともしており、市は21日に事故調査委員会を立ち上げ、原因究明を進め、再発防止に取り組む方針。 市消防局は2023年6月、火災があったビルに立ち入り検査を行った。6項目の消防法令違反を確認し、「防火対象物を点検・報告」などの行政指導を行ったが、一部で改善されなかったという。
2025年8月18日、大阪市中央区宗右衛門町で発生したビル火災は、5階建てと7階建ての雑居ビルで起こり、約100平方メートルが焼失しました。火災は約9時間後に消し止められましたが、消火活動中に天井部分の崩落が起き、消防隊員2人が死亡する痛ましい事故となりました。亡くなったのは、浪速消防署に勤務する消防司令の森貴志さん(55)と消防士の長友光成さん(22)です。
森さんは、ビル1階から進入し、放水のために階段を上がる中で、5階で天井が崩落。避難経路を失い、6階に移動したものの、そこで呼吸困難に陥ったとみられています。別の消防隊員によって6階で発見され、救出されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
森貴志さんのプロフィール
森貴志さんの基本情報は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | 森 貴志(もり たかし) |
年齢 | 55歳(2025年8月時点) |
出身地 | 大阪府羽曳野市 |
勤務先 | 大阪市消防局 浪速消防署 |
職位 | 消防司令 |
殉職日 | 2025年8月18日 |
森さんは、長年にわたり大阪市消防局で活躍し、浪速消防署恵美須出張所の小型タンク小隊の小隊長として現場を牽引していました。
森貴志さんの経歴と生い立ち
森貴志さんの具体的な生い立ちに関する詳細な情報は公開されていませんが、消防士としてのキャリアは30年以上にわたり、「ベテラン中のベテラン」として知られていました。同期の男性消防士(55)の証言によると、森さんは消防学校で半年間ともに学び、小柄な体格から「森ちゃん」という愛称で親しまれていました。
- 消防学校での学び: 森さんは消防学校で厳しい訓練を重ね、消防士としての基礎を築きました。同期からは「みんなに親しまれる存在だった」と評されています。
- 現場での活躍: 長年の現場経験を持ち、責任感と使命感が強い消防士として知られていました。特に、危険な現場でも後輩を率いて安全に活動することを重視していたとされます。
- 後輩への指導: 後輩の面倒見が良く、若手消防士からの信頼も厚かったようです。今回の火災でも、後輩の長友光成さん(22)を連れてビル内に進入し、危険を顧みず任務を遂行しました。
皆に慕われた「森ちゃん」の人柄
森貴志さんは、同僚や同期から「森ちゃん」と呼ばれ、親しみやすい性格で知られていました。以下は、同期の消防士が語った森さんの人柄です。
- 親しみやすさ: 小柄な体格ながら、明るく気さくな性格で、同期や後輩から愛されていました。「なんであの『森ちゃん』が亡くならなければいけなかったのか」と、同期の消防士は深い悲しみを語っています。
- 責任感の強さ: 現場での判断力とリーダーシップが高く評価されていました。今回の火災でも、安全だと判断して後輩を連れてビル内に入ったとみられています。
- 後輩への思いやり: 後輩の指導に熱心で、若手消防士にとって頼れる存在でした。同期は「熱かっただろうし、最後の瞬間、家族のことをどう思って亡くなったのか」と、森さんの家族への思いを慮っています。
事故の背景と今後の対応
大阪市消防局によると、火災現場のビルでは2023年6月に消防法令違反が6項目確認されており、行政指導が行われていました。しかし、一部の違反が改善されていなかったことが明らかになっています。
- 事故の原因: 火災発生時、ビル5~6階で天井の崩落が起き、森さんを含む隊員が避難経路を失った可能性があります。煙や延焼による呼吸困難が死亡原因と推測されています。
- 調査の進展: 大阪市は21日に事故調査委員会を設置し、火災の原因や消防隊員の死亡経緯を詳しく調べる方針です。
- 再発防止策: 消防局は、今回の事故を教訓に、消防活動中の安全確保やビル管理の徹底を進める予定です。
森貴志さんへの追悼の声
森さんの殉職を受け、浪速消防署には献花台が設けられ、多くの人が彼を偲びました。同期の消防士は「30年間一緒にやってきた同期が殉職という形で亡くなるのはショック」と語り、森さんの死を悼む声が広がっています。
避難口の扉の解錠方法を表示する」などの6項目の消防法令違反を確認し、行政指導を行ったが、4項目について改善が図られなかったという。(宮坂知樹、仙道洸) こういった事がまかり通るから設置もしなければ改善もしない きちんと改善がされてい舐めれば営業停止にさせれべきでしょ? こん回もどのような違反があたかもしれないが事故が起きてからでは遅いです 今回は消防違反がどのような違反か分からないが自分たちの首を絞める事になることをしっかり把握するべきです 自分たちに仲間が2名も亡くなっています 現場に指示や装備 問題が無かったのかしっかり把握させるべきです
火災の恐ろしさー知る 消防士たちの活躍のおかげで日々安全が守られています 法律を守りきちんと設備を取り付けてほしい火災予防。大切な命。酷暑の中活躍する消防署員には頭が下がる。ご冥福を祈ると共に、火災原因を明らかにして2度とこのような惨事がないように。
命に関わることは「コンプライアンスや高いコンプライアンスに反する」などを意味する注意呼びかけの、“法令違反”ではなく、法律を設け法律違反としておくべき。「法律は分かってるな。逮捕だ」で。 もしくは「法令違反を○日放置したら法律違反とし逮捕」とか。
まとめ
森貴志さんは、30年以上にわたり大阪市消防局で消防士として活躍し、仲間や後輩から「森ちゃん」と慕われる存在でした。
道頓堀のビル火災での殉職は、多くの人々に衝撃を与え、彼の勇敢な行動と人柄が改めて注目されています。

事故調査委員会の設置により、火災の原因究明と再発防止が期待されますが、森さんの功績と温かい人柄は、仲間や市民の心に強く残り続けることと思います。
※謹んで、森貴志さんのご冥福をお祈り申し上げます。