2025年8月18日、大阪市ミナミの繁華街・道頓堀で発生した雑居ビル火災で、若手消防士の長友光成さん(22)が殉職しました。
勇敢に消火活動に臨んだ長友さんの経歴や生い立ち、そして彼の志を振り返りながら、その短くも輝かしい人生を紹介します。

この記事では、長友さんの人物像や消防士としての情熱を紐解きます。
※謹んで、長友光成さんのご冥福をお祈りいたします。
道頓堀ビル火災の概要
大阪ミナミ火事。宗右衛門町(そうえもんちょう)は、火事で規制中。道頓堀、心斎橋商店街は歩けます。 pic.twitter.com/81JrgVuvbT
— HIRO (@HIRO63944689) August 18, 2025
大阪ミナミの繁華街・道頓堀で消防隊員2人が死亡した雑居ビル火災で、消火活動中にビル内にある天井部分が崩落していたことが、大阪市消防局への取材でわかった。2人はビル6階部分で発見されており、崩落により下の階から退避した後、取り残された可能性があるという。 大阪府警は19日、大阪市消防局とともに現場検証を始めた。府警は出火場所の特定を進め、2人の司法解剖をして死因や死亡までの詳しい経緯を調べている。 火災は18日、大阪市中央区宗右衛門町のビルで発生。5階建てビルの地下1階~地上3階と、7階建てビルの5~6階の計約100平方メートルが焼け、約9時間後に消し止められた。7階建てビルの5~6階で崩落があったとみられる。 消防隊員ら計7人が搬送され、いずれも消火活動中で浪速消防署勤務の消防司令の森貴志さん(55)=大阪府羽曳野市=と、消防士の長友光成さん(22)=同府吹田市=が死亡した。 市消防局などによると、亡くなった2人は別の隊員を含む計3人で7階建てビルの1階から進入。放水のために階段で上がったという。19日に記者団の取材に応じた大阪市の横山英幸市長は、2人は5階で活動中、天井部分の崩落で避難経路がなくなり、6階に避難したが、そこで呼吸が難しくなった可能性がある、と説明した。2人はビルの6階部分で別の隊員に救出された。 ただ、当時の状況は詳しい調査を待つ必要があるともしており、市は21日に事故調査委員会を立ち上げ、原因究明を進め、再発防止に取り組む方針。 市消防局は2023年6月、火災があったビルに立ち入り検査を行った。6項目の消防法令違反を確認し、「防火対象物を点検・報告」などの行政指導を行ったが、一部で改善されなかったという。
8月18日、大阪市中央区宗右衛門町の雑居ビルで大規模な火災が発生しました。5階建てビルの地下1階から地上3階、7階建てビルの5~6階が焼失し、約100平方メートルが被害を受けました。約9時間にわたる消火活動の末に鎮火しましたが、活動中に天井の崩落が起き、消防隊員2人が命を落とす悲劇が起きました。亡くなったのは、浪速消防署に勤務する消防司令の森貴志さん(55)と、消防士の長友光成さん(22)です。
長友さんは、ビル1階から進入し、放水のために階段を上がる中で、5階で天井が崩落。避難経路が遮断され、6階に移動したものの、そこで呼吸困難に陥ったとみられています。別の消防隊員によって6階で発見され、救出されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
長友光成さんのプロフィール
長友光成さんの基本情報は以下の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
名前 | 長友 光成(ながとも こうせい) |
年齢 | 22歳(2025年8月時点) |
出身地 | 大阪府吹田市 |
勤務先 | 大阪市消防局 浪速消防署 |
職位 | 消防士 |
殉職日 | 2025年8月18日 |
長友さんは、入隊して間もない若手消防士として、浪速消防署で精力的に活動していました。
長友光成さんの経歴と生い立ち
長友光成さんの詳細な生い立ちに関する情報は限られていますが、消防士としてのキャリアは始まったばかりでした。22歳という若さで消防士の道を選び、地域の安全を守るために日々努力していたことが伺えます。
- 消防士への志: 長友さんは、消防士になる夢を抱き、厳しい訓練を経て大阪市消防局に入隊。地元・吹田市出身の彼は、地域への強い思い入れを持っていたとされます。
- 新人としての活躍: 入隊間もないながら、熱心に任務に取り組み、先輩消防士から指導を受けながら成長していました。今回の火災では、ベテランの森貴志消防司令とともに現場に飛び込み、勇敢に任務を遂行しました。
- 周囲からの信頼: 若手ながら責任感が強く、仲間とともに危険な現場に立ち向かう姿勢が評価されていました。
若くして命を捧げた消防士の姿
長友光成さんは、22歳という若さで消防士としての使命を全うしました。以下は、彼の人物像や現場での行動に関するポイントです。
- 勇敢な行動: 火災現場では、森貴志消防司令とともにビル内に進入。危険を顧みず、放水活動に尽力しました。5階での天井崩落により避難経路が失われた中、6階まで移動しましたが、煙や熱による過酷な状況に直面したとみられます。
- 夢と情熱: 消防士としてのキャリアを始めたばかりの長友さんは、人々を守るという強い使命感を持っていました。地元・大阪での活動を通じて、地域社会に貢献することを目指していたとされます。
- 仲間との絆: 長友さんは、先輩である森消防司令のもとで学び、信頼関係を築いていました。今回の火災でも、森さんと行動をともにし、互いに支え合う姿が見られました。
事故の背景と今後の対応
大阪市消防局によると、火災が発生したビルでは、2023年6月に消防法令違反が6項目確認され、行政指導が行われていました。しかし、一部の違反が改善されていなかったことが明らかになっています。
- 事故の原因: 火災発生時、ビル5~6階で天井が崩落し、長友さんを含む隊員が避難経路を失った可能性があります。煙や延焼による呼吸困難が死亡原因と推測されています。
- 調査の進展: 大阪市は8月21日に事故調査委員会を設置し、火災の原因や消防隊員の死亡経緯を詳しく調査する予定です。司法解剖を通じて、死因や死亡までの経緯も明らかにされます。
- 再発防止策: 消防局は、今回の事故を教訓に、消防活動中の安全確保やビル管理の徹底を強化する方針です。
長友光成さんへの世間の声
長友さんの殉職を受け、浪速消防署には多くの人が訪れ、献花台に花を捧げました。消防関係者や市民からは、彼の若さと勇敢な行動に対する敬意の声が上がっています。
全国の消防隊員もこの件を受けて改めて痛感しただろう。 助けを求める誰かのために命をかけて職責にあたっている。 救助要請者、仲間、自身、そこにある日常が一度に奪われてしまうかもしれないという中で最大限できることをされている方々に、敬意を表します。 自分自身もいつお世話になる側になるかこればっかりは分かりません、そうなればすぐに来て欲しいとなりますから、助けを待つ人のために普段からできること、緊急車両に進路を譲るとか当たり前のことはきちんとやります。
道路が狭く、クレーンが入れない場所で、上からのクレーン放水ができなかったため、なかなか消火出来なかったとの報道があった、 本来なら、高さもあるビルの場合、下からの放水だけでは鎮火が進まないため、クレーン放水が重要とのこと。 なんとか持ちこたえるという判断だったのかもしれないが、 あまりにも鎮火に時間がかかったゆえに、激しく燃焼し燃え尽きて、崩落したのかもしれないな。 ちょっと想像しただけで恐ろしい光景が浮かぶ事故だ。
未だに信じられない恐ろしい事が起きてしまいました。 殉職された消防士の御家族も大変なショックを受けていると思います。 まさか今日死ぬなんて考えてもいなかったでしょう。 逃げ場を失った時の恐怖は計り知れません。 Googleマップで出荷元の焼肉店は24時間営業となっていましたが、 防火管理はしっかりとしていたんでしょうか? 火を取り扱う飲食店は初期消火で消し止めるくらいの技量が必要です。 消化器一本と言わず10本位は用意しておいてもらいたい。
まとめ
長友光成さんは、22歳という若さで消防士としての使命を果たし、道頓堀のビル火災で命を落としました。
入隊間もないながら、勇敢に任務に臨み、地域の安全を守るために全力を尽くした彼の姿は、多くの人々の心に残ります。
事故調査委員会の設置により、火災の原因究明と再発防止が進められる中、長友さんの情熱と勇気は、これからも消防士を目指す若者や地域の人々に影響を与え続けるでしょう。

※謹んで、長友光成さんのご冥福をお祈りいたします。